長崎の施設に壁画を描きに行き、初日に大きな地震にあって、その中で描いた、とても忘れられない壁画です。
こわかったけど、皆さんがあたたかくて、強くいられた毎日でした。
たくさんの場所に描かせてもらいました。
その時の日記です。↓
2016年4月24日
今回の長崎壁画で行かせていただいたのは、長崎県諫早市小長井町にあります「みさかえの園総合発達医療福祉センター むつみの家」という施設です。
長崎滞在は、11日間でした。
着いて1枚目のシャッターが完成した直後、あの大きな地震があり、本当に震え上がりました。
熊本の友人たちは大丈夫なんやろか、ずっとこのままゆれるの?もっとひどいのがくるの?絵が描けるんやろか…などなど、いろんなことが頭をよぎりました。
けど、長崎は、熊本ほどのひどさではないし、普通の生活ができるし、うだうだ不安がるのはやめよう、と背筋をのばしました。
ここで、長崎の皆さんと、この不安をのりきろう。
絶対に、いつものように最高の壁画を描いて、しっかりと描いて、必ず元気に大阪に帰ろう。
二度と弱音ははかない。
そう心に決めて、毎日自分の精神をたたきあげて過ごしました。
それでも、小さいながらも毎日起こる余震はこわくて、そのたびにスタッフの皆さんや利用者さんが、私の描く壁画を見て、笑ってくれたり、元気でる!と言ってくれたり、そんなことが私の力になって、ずっと描きつづけることができました。
観光にも連れていってもらいました。
地震の最中でしたが、美味しいもの食べて、行きたいところいって、笑って、おしゃべりする、そんな普通の時間も、やっぱり私に勇気をくれました。
おおぞら棟、ひかり棟、ありあけ棟、つばき棟、みどり棟、5つの病棟の防火シャッターと、皆さんが通る7メートルの大きな通路の壁に、壁画をかかせていただきました。
その病棟によって、利用者さんの個性もちがい、それぞれの場所でいろんな物語がおきて、壁画描きは、毎日笑ってばかりでした。
通路の壁画には、10個のハートをかくしました。
全部見つけたらいいことがあるよ♪なんていいながら(*^.^*)
噂はあっという間に広まって、真剣にハートを探す皆さんの姿が愉快でした。
5つの病棟も、皆さんで行き来して見てまわってくれたり、壁画を楽しんでくれる姿が本当に嬉しかったです。
熊本の友人たちにも、出来上がっていく壁画の写真を毎日送り続けました。
あまりの地震のひどさに、大丈夫?も、気を付けてね!も、頑張って!も言えなくなったのです。
絶対大丈夫じゃないし、気が狂いそうなくらい気を付けてるはずやし、これ以上頑張れないし…
近くにいるのに、何もできない、けど、何かしたい、と考えた時に、私には壁画やんかと思いました。
皆さんが、私の絵で、
元気がでる
やさしい気持ちになる
笑顔になる
などと言ってくれてることを信じて、ただただ絵を見てもらおうと思いました。
自分の絵にどれほどの力があるのかわからないのですが、もってる力をふりしぼって描きました。
こうやって、自分の仕事をたんたんとすることしかできませんが、大阪にもどっても、精一杯描いていこうと思います。
11日間の間で変わったことは、
前髪がずいぶんのびました。
もう、おでこに落書きできません。
つめものびました。
右手に筆まめができ、つぶれました。
そして、改めて、私は、壁画描きに全てをそそごうと思いました。
忘れられない、大切な長崎壁画になりました。
長崎、みさかえの園の皆さん、利用者の皆さん、本当にお世話になりました。
本当に本当にありがとうございました。
長崎で撮った写真をたくさんのせて、ちょっと長いブログをかきました。
http://sky.ap.teacup.com/sakue/2642.html
そして、長崎滞在中の日記です。↓
https://sky.ap.teacup.com/sakue/2616.html
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- 住所長崎県諫早市小長井町牧570-1
- 電話番号0957-34-3113
- ホームページhttps://misakae.or.jp/facility/mutsumi/
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