活動履歴と咲恵のホンネ

活動履歴

2003年 保育士の仕事と平行して壁画を中心にお絵描き活動開始。
2006年 第11回学研絵本ラポム大賞優秀賞受賞
2007年 第12回学研絵本ラポム大賞佳作受賞
2008年 初個展「おえかきさきえ」開催
2010年 保育士を退職し、フリーの壁画作家として活動の幅を広げる。
2011年 日本をメインに、メキシコ、香港など海外での壁画製作にも取り組む。
2011年 細野ビルヂングで壁画個展開催。
2012年 朝日放送「Life夢のカタチ」にて30分のドキュメント番組に壁画作家として出演。
2013年 インドにて学校や施設、スラム街などに壁画を描いてまわる。
2014年 高島屋での催事「大阪ええもん」のメインビジュアル担当。
2015~2016年 年に2回西宮阪急百貨店アートギャラリーにて原画展を開催。
2016年 関西テレビ「よーいどん」にて隣の人間国宝さんに壁画作家として任命。
2017年 毎日放送「catch」に壁画作家として出演。
2020年 読売テレビ かんさい情報ネットten「ノゾキミ」にて壁画作家として密着ドキュメントに出演。
2020年 タイの孤児院ムーバンデックに壁画描きに行く。
現在も、壁画描きを中心に、個展、ライブペイント、イベントや百貨店での催事出展など、お絵描き活動中。
描かせていただいた店舗、学校、施設、個人宅などの壁画は200件以上。

       メディア掲載

関西ウーマン(2013年)

https://www.kansai-woman.net/theme_s.php?id=226

びわこ大津経済新聞(2020年)

https://biwako-otsu.keizai.biz/headline/1902/

咲恵のホンネ

私は壁画を描いて描いて描きまくりたいので壁画作家になりました。
とにかく壁に描きたい。なんしか描きたい。
なんでそんなに描きたいのかなぁ、と考えたところ、その理由が5つわかったので、ここにつづります。
1つめは、
壁画に恋をしたから。
私が壁画を描くことと出会ったのは、2002年、友人がオープンするカフェ作りを仲間とともに手伝った時です。

「お店のテントに誰か絵描いて~。描いてくれたら今日ビール飲み放題にしたる!」という声に「飲み放題?!描く描く~」とビール大好きな私が手をあげたことがきっかけです。
そんなの描いたことないのに、なんだかできる気がしたのです。
いざ描いてみると、青空の下、脚立にのぼって、筆を走らせ、色を踊らせる…その作業が気持ちよくって!

少しずつ絵が出来上がっていくのも面白く、そして仲間だけではなくて、気づけば道行く皆さんが完成を心待ちにしてくれ、その一連の過程がたまらなく楽しかったのです。

今思えば、ド素人に大事な看板をよう任せたな!と思います。
でも、お陰さまで私は、壁に絵を描くことにすっかり恋をしてしまいました。
そうして、壁画を描きながら一生暮らしていきたいと、壁画との大恋愛がはじまったのです。

2つめは、
命を使いきりたいから。
私は、もったいながりです。
なんでもちゃんと使いきらないと気がすみません。
絵の具はもちろんのこと、歯みがき粉も詰め替え用のシャンプーも、スカスカになるまでキレイに使いきらないとムズムズします。

私はとても健康な体に産んでもらい(4200gの巨大児ですって!)健康な心に育ててもらいました。
当たり前のようだけど、それってものすごく幸運だなぁありがたいなぁと感じています。
そんなタフな心と体を有効にスッカラカンまで使いきりたいとずっと考えていました。
壁画は心も体も脳ミソもめちゃめちゃ使います。
エネルギーめちゃめちゃいります。
骨の髄までスカスカに使いきるにはもってこいの仕事です。

だけど、壁画を描くとパワーが更にたまるので、使っても使ってもなかなか減りませんが…。
それでも、私の持っているものをぎゅうぎゅうに絞り出してスカスカのカスカスになるまで描き続けます。

3つめは、
あちこち行きたいから。
私、いろんな土地や国に行きたいのです。
そこでしか見れないものや空気を肌で感じ、そこで生きている人と出会いたい。

各地に旅行に行きたい、とはまた違うのです。
特別な理由で世界を巡り、そこに住んだくらいの馴染みをその都度もって、そして、毎回ちょっとだけチヤホヤされたい、という願望を持っています。
壁画はそれらを全部叶えてくれます。
世界中、壁画を描いてまわって、普通に生きていると出会えなかったであろう人や景色に触れることは、未知との遭遇みたいで本当にワクワクします。
知らない所に行ったり、知らない人と仲良くなったり…知らないことを知るということは、想像力と思いやりを無限に広げてくれます。

4つめは、
目の前が真っ暗にならないから。
私はとても普通の人間なので、落ち込んだり、ネガティブになったり、卑屈になったりします。
でも、どんなにお先真っ暗だー!となっても、暗闇が押し迫っても、壁画を描く自分でいると、私の中の最後の豆球が消えないで灯っていてくれるのです。
ほんのひとすじの希望の光のように。
そんな豆球だけの日々が続いても、またいつかサンサンと光がさす日がやってきます。
そう信じられます。
壁画作家でいると、どんな時でも、ちゃんと前を見ることができます。
前が見えるって、安心です。

5つめは、
ずっとふざけていたいから。
私は生涯おちゃらけて、おふざけしながら生きていきたいと思っています。
いくつになってもどうでもいいことを言って笑っていたい。
壁画作家になってから、私のおふざけを受け入れてくれる人が増えた気がします。(たぶんだけど)
そして、不思議と、ともにおふざけ出来る人と出会うようになりました。
ひとりでふざけるより、誰かとふざける方が楽しい。
壁画も、描けるだけで嬉しいけど、それで誰かが喜んでくれたらもっと嬉しい。
そんなふうに、壁画に恋をして、あちこち行って、ちゃんと前をみて、ふざけたおして、命スカスカになるまで生きて描いてゆきたいです。
壁画が大好きな理由を他にもみつけたら、6つめ7つめ…と続けてつづるかもしれません。

最後まで読んでくれてありがとう。

Let’s make a flower open up in everyone’s heart!!
あなたの心にパッとお花が咲きますように。

今川咲恵