千里リハビリテーション病院 | 壁画作家今川咲恵

2020年12月に完成。

ものすごくすんばらしいリハビリテーション病院に描かせていただきました。

２ヵ月通って、思い出いっぱいでした。

その時の日記です。↓

2020年12月28日

千里リハビリテーション病院壁画、やっとこさ、昨日本当に完成しました～！

もともとご縁のあったところだったけど、そのご縁がさらに深くなったように感じます。

スタッフさんや患者さんたちには、毎日声をかけてもらって、おしゃべりも楽しかった。

毎日コーヒーや温かいものを持ってきてくれたお友達夫婦や、事務の方、お散歩途中に立ち寄ってくださるダンディーなおじさまたち、幼稚園帰りに見にきてくれる母娘ちゃん…その他にもたくさんの方たちに出会いました。

みんな、気持ちの良い人ばかりで、この壁の前での繋がりに心から感謝しています。

お友達も、たくさん遊びにきてくれました。

ほんと、壁にたってると、いいことばかりやってきます。

最終日も、愉快なお客様、かわいいお客様がわらわらきてくださり、にぎやかでした。

トップコートぬりは、患者さんにもリハビリ代わりに参加していただきました。

2ヵ月間、お天気の良い日が多かったし、箕面にしては暖かい日も多くて、壁画日和にめぐまれていました。

ほんとに終わりなのかぁ～と思うと、やっぱり名残惜しい。

咲恵ロスだといってくれる患者さんもいたりして、ほんとに、壁画作家冥利につきます。

ここでの出会いとご縁に改めて感謝します。

千里リハビリテーション病院さま、こんなに立派な壁、描かせていただいて本当にありがとうございます。

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2020年12月2７日

長さ43.5m、高さは一定してないけど１番高いところで3.1mだそうです。

真ん中の白い半円は、地球又は脳をイメージしています。

キラキラの方は宇宙、ザブンザブンの方は海のイメージです。

宇宙は、途中から幸運の女神になって病院に向かっていってます。

渦巻きの横のは、つかむ手です。

不思議な模様たちは、星や隕石、古代の生物や細胞などのつもりです。

私はリハビリの世界のことはよくわかりませんが、父がここに入院している姿を見ていて、リハビリをして、体や脳が回復していくことは、もちろん医療の力もあるけれど、それとともに、心の部分や、なんだかわからない奇跡のような要素も大事で、未知の神秘的な力が備わってくるように感じました。

宇宙も海も、未知の空間であり、たくさんの奇跡おきる世界だと思っています。

そういったものが、地球を、脳をつつんでいて、これが私なりのリハビリの世界として描きました。

でも、どう見えるかはそれぞれの皆さんの自由なので、いろんな物語を想像しながら、この壁画を楽しんでいただきたいです。

ずっとずっと、愛されてほしいです。

ほんとに描かせてもらってよかった。

10年前の自分を迎えに行けたような気分です。

本当にありがとうございました。